メティというインドのスーパー野菜をご存知でしょうか。
カレーのスパイスとしても健康食品としても有能なメティ。
その種類や特徴、料理への使い方、効果効能、副作用などについてご紹介します。
目次
メティの種類・特徴と料理への使い方
メティは豆科の植物で、その成長度合いによって名称が変化します。
- 種⇒フェヌグリーク(メティダナ・メティシード)
- 発芽後の葉⇒メティ(メティリーフ)
- 葉を乾燥させたもの⇒カスリメティ
基本的にどれも甘い香りと苦い味の同居するもので、微妙な火入れによって調整します。強烈な強火で炙ってやると苦味は飛びますが焦げるので難しいところ・・。
◯ フェヌグリーク・メティ・カスリメティのセット(各100g)
フェヌグリークは甘い香りのする種です。
が、粉末上スパイスにすると、カレーやコンソメのような強い香りを発します。味はとても苦く、入れすぎ注意です。
火が入ることで甘い香りを放つようになるので、分量や配合を考えて使います。
タンドリーチキンの漬け込み用スパイスとして、コリアンダー・クミン・チリパウダー・ターメリック・クローブ・ジンジャーなどと並んで使用されます。
メティ(メティリーフ)は葉の香りがとても強く、スパイスはもちろんフレッシュハーブとしても使われる、苦味の強い野菜です。
北インドの定番料理として、アルメティ(じゃがいもと一緒にスパイスで炒めたドライカレー)があります。
また、フェヌグリークから発芽させて、スプラウトとして食べても栄養価が高いです。
スプラウトは発芽直後の新芽を指す言葉で、植物の成長に必要な栄養や酵素の詰まった状態であることから「天然のサプリメント」とも呼ばれます。日本ではブロッコリースプラウトが特に有名ですね。
カスリメティは乾燥させた葉を粉末状にして使うのが一般的で、香ばしく甘い香りがします。しかし火を入れすぎると苦くなります。
肉や魚に加えたり、トマトベースのカレーやほうれん草ベースのカレーにも合います。また、ナンの風味づけとしても使われます。
メティの効果効能
フェヌグリークやメティはスーパーフードとして注目を浴びはじめており、様々なサプリメントにその成分が含まれています。
効果効能としてはざっと以下のようなものが挙げられます。
- 生活習慣病予防
- バストアップ
- 更年期障害・月経痛・PMSの改善
- 母乳の出を良くする
- ダイエット効果
- 脳機能改善
- 滋養強壮効果
- 炎症を鎮める
- 筋肉増量
とりわけ目を引く成分は「ジオスゲニン」で、これは女性ホルモンのバランスを整えて様々な女性のお悩みを改善したり、
また男性ホルモンを活性化させ精力増進にも効果があるとされています。テストステロンの分泌も促すので筋力増強にも効果があります。
(ただ、サプリとして飲む場合は副作用もあるため、専門家でない私からの紹介は控えます)
メティの副作用
スパイスやハーブは摂りすぎると副作用が起こるものも多いので注意が必要です。
フェヌグリークやメティは料理に利用する分には安全とされていますが、サプリメントなどで継続服用したり過剰摂取となる場合は様々な副作用が認められています。
特に、妊娠中・授乳中の女性や糖尿病の方、お子さん、そして豆科アレルギーの方は、医師に相談の上、注意しながら購入・服用されてください。
おわりに
メティというインドのスーパー野菜・スーパーフードについてご紹介しました。
メティはカレースパイスはもちろんフレッシュハーブとしても様々な場面で活躍する万能野菜です。
日本での知名度はまだまだ低いですが、今後さらに注目を浴びるかもしれませんね。