今年もテニスの全仏オープンが盛り上がってますね!
グランドスラム四大大会のなかでも地上波かつライブ中継で観られるのって、全仏オープンだけなんですよね。全米オープンはWOWOW独占中継だし、ウインブルドンはNHKで観られるけど録画だし、全豪オープンは時差ないので仕事中だし。。
そんなわけで仕事から帰ってきて、テレビ東京やテレビ大阪系列でじっくり観られるのは全仏だけ。ここ数年は毎年手に汗握って観ています。
今年は錦織圭選手と大坂なおみ選手がバトンを繋ぎ合うように、連日放送となっていましたが大阪選手がシニアコバ選手に残念ながら3回戦で敗退。1回戦, 2回戦での大逆転劇があっただけに、やはりグランドスラムは何が起きるかわからないといった印象です。
とはいえ、錦織圭選手は準々決勝に進出し、次は王者ナダルとの一戦です。
今回は錦織選手の過去の全仏での戦績と、今大会結果によるランキング変動について気になったので調べてみました。
目次
全仏オープンの錦織 2019年版
2019年のテニス全仏オープンは5月20日〜6月9日(現地時間)で実施されています。会場はもちろん、パリのスタッド・ローラン・ギャロスです。
ここまでの錦織圭(5月27日現在 世界ランク7位)の戦績は以下の通りです。
[su_box title="全仏オープン2019 錦織" style="soft" box_color="#40dba0"]1回戦:vs カンタン・アリス(フランス、153位)
6-2, 6-3, 6-4
2回戦:vs ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス、82位(元5位))
4-6, 6-4, 6-4, 6-4
3回戦:vs ラースロー・ディエレ(セルビア、31位)
6-4, 6-7, 6-3, 4-6, 8-6
4回戦:vs ブノワ・ペール(フランス、38位)
6-2, 6-7, 6-2(日没中断)6-7, 7-5
2回戦は2015年の準々決勝で錦織選手が破れた相手。本来2回戦で戦う相手ではないのですが、見事雪辱を果たしました。
3回戦は初対戦の相手でしたが、4時間半に及ぶ大熱戦で、互いのアンフォーストエラーも少なく、観ていて息の詰まるラリー戦でした。何より相手のサーブとダウンザラインが良かった。一時は負けたと思いましたが、プロのメンタルというか底力を見せつけての逆転勝利でした。体力が尽きてきたなかで如何に集中力を保つか、そこに勝敗の分かれ目があったように感じます。
4回戦のブノワ・ペール選手は昨年の全仏2回戦で錦織がフルセットの末に下した相手。3セット目を錦織が獲ったところで日没サスペンデッドとなり、本日4セット目から試合再開となりました。
すんなりいくかと思いきや、4セット目はタイブレイクの末奪取され、5セット目にもつれ込みます。5セット目も先にブレイク(1-3)を許し、負けを覚悟させられましたが、なんとかブレイク(3-4)。しかし、その次のゲームをブレイク(3-5)され再度絶体絶命となりますが、次ゲームをブレイク(4-5)、続けてキープ、ブレーク(6-5)し、最終ゲームをキープしてファイナルセット7-5で勝利を収めました。
3回戦、4回線と観ているこっちが汗だくになる試合展開でした。錦織のファイナルセットの集中力は感嘆の一言です。
そして、遂に自己最高のベスト8をマークし、明日6月4日、次の準々決勝で赤土の王者 ナダルと対戦します。
ナダル(スペイン、2位)は昨年含め全仏で過去11回優勝しており、クレーコートでの勝率は9割を超えています。今回、錦織と当たれば13回目の対戦となりますが、これまでの戦績は錦織の2勝10敗。2勝のうち1勝が2016年のリオデジャネイロ・オリンピックの3位決定戦で、錦織が銅メダルを獲得した試合です。データだけみると、正直かなり勝ち目の薄い相手ですが、期待したいところです。
ちなみに錦織選手以外の男子選手も出場しています。西岡選手(72位)は2回戦進出し、デルポトロ(アルゼンチン, 8位)とファイナルセットにもつれ込む競った試合をしていますし、ダニエル太郎選手(103位)も1回戦敗退とはいえグランドスラム本戦で戦っています。どんなスポーツでもそうですが、注目を浴びるのは世界のトップ選手だけなんですよね。厳しい世界です。
全仏オープンでの錦織のこれまでの戦績
さて、錦織選手の過去の全仏オープンの戦績を少し見てみたいと思います。全仏オープン本戦に初出場したのが2010年です。
[su_box title="過去の全仏オープンでの戦績" style="soft" box_color="#40dba0"]2010年:2回戦敗退
2011年:2回戦敗退
2012年:不参加
2013年:4回戦敗退(ベスト16)
2014年:1回戦敗退
2015年:準々決勝(5回戦)敗退(ベスト8 / vs ツォンガ (82位、元5位))
2016年:4回戦敗退(ベスト16 / vs ガスケ(39位))
2017年:準々決勝敗退(ベスト8 / vs マリー(ランク外、元1位))
2018年:4回戦敗退(ベスト16 / vs ティーム(4位))
[/su_box]
今年含めて、ここ5年はベスト16には残っています。錦織選手はクレーコートでの勝率が唯一7割を超えており、ハード・芝に較べて得意といえるかもしれません(とはいえ、芝での勝率も6割を超えているので、あまり得意・不得意はないかもしれませんが)。
グランドスラムで優勝するには、世界ランク上位陣と対戦することになる4回戦以降が鬼門といえそうです。
全仏オープンで錦織のランキングは?
5月27日現在 ATP世界ランク7位の錦織圭ですが、このランキングは1週間ごとに更新されます。そして、過去1年間のATPポイント獲得上位18大会(上位陣は19大会)の合計ポイントでランキングが決定されます。
錦織選手は1年前の全仏オープンでベスト16でしたが、今大会ベスト8以上が決定したので、その差分のポイントが加算されます。ちなみにグランドスラムでの獲得ポイントは下記の通り。
[su_box title="グランドスラムの獲得ポイント" style="soft" box_color="#40dba0"](本戦)
優勝:2000pt
準優勝:1200pt
ベスト4(準決勝敗退):720pt
ベスト8(準々決勝敗退):360pt
ベスト16(4回戦敗退):180pt
ベスト32(3回戦敗退):90pt
ベスト64(2回戦敗退):45pt
ベスト128(1回線敗退):10pt
(予選)
予選通過:25pt
予選3回戦敗退:16pt
予選2回戦敗退:8pt
予選1回戦敗退:0pt
[/su_box]
錦織選手はシードなので、予選免除で本戦からの出場です。前年のベスト16の獲得ポイントが180ptなので、準々決勝でナダルに負けても180pt(360pt - 180pt)が加算されます(昨年の180ptが現ランキングの計算に入っている場合)。
なお、5月27日現在 ATP世界ランク10位までは下記の通り。
[su_box title="ATP世界ランキング" style="soft" box_color="#40dba0"]1.ジョコビッチ:12355pt
2.ナダル:7945pt
3.フェデラー:5950pt
4.ティーム:4685pt
5.ズベレフ:4360pt
6.チチパス:4080pt
7.錦織:3860pt
8.アンダーソン:3745pt
9.デルポトロ:3235pt
10.イズナー:2895pt
※11位以下は tennis365 世界ランキング 参照
[/su_box]
ランキングは前年の成績と周りの成績によって左右されるので、絶えず変動していきます。錦織選手は2019年スタート時点では9位でしたが、その後6位と7位を行ったり来たりしています。
今大会の全体の成績次第では5位も見えてくるかもしれません。流石にビッグ3のジョコビッチ・ナダル・フェデラーは未だ圧倒的ですが(;´∀`)
全仏オープン2019のまとめ
2019年の全仏オープンでの錦織選手の活躍と、これまでの戦績、世界ランキングについてまとめました。
ランキングはともかく、夢のグランドスラム制覇に向けて、体力的にも実績的にも大変厳しいですが、明日のナダル戦を楽しみにしたいと思います!