母の日と較べて忘れられがちな父の日。
日本では6月の第3日曜日と定められています。
母の日はカーネーションを贈るのが一般的ですが、父の日の花って決まってるんでしょうか?
今回は父の日に花を贈りたい人に参考にしてもらえればと思います。
目次
父の日の花の種類
父の日に花を贈る習慣ってあるんでしょうか。
実は母の日と同じで、父の日にも定番の花があります。
それは「バラ」です。
母の日の起源が故人を悼む白いカーネーションにあったように、父の日の起源は亡父を偲ぶ白いバラにあるのです。
白薔薇っていうと貴族とか花園のイメージがあります。最近3期終了したソードアート・オンラインというアニメでも白薔薇の剣が夜空の剣と対となって登場しました。白バラの似合うお父さんって稀なんじゃないかしら^^;
でも安心してください。
実際贈るのは「黄色いバラ」が日本では主流です。
母の日に黄色いカーネーションを贈るのは「軽蔑」「嫉妬」といった花言葉を持つことからあまりよろしくないのですが、父の日の黄色いバラも「薄れゆく愛」「嫉妬」といった意味合いを持ちます。裏切り者のユダが身に纏っていたとされる黄色い衣服に由来しています。
ですが、良い意味として「友情」「献身」といった意味ももつのです。
どっちやねん!って感じですが、花言葉は厳密な規定があるわけではなく、国や地域、もっといえば開発者や生産者が名付けてたりするので、様々な意味が混在しているのですね。
そして何より。
「日本ファーザーズ・デイ委員会(訳すと父の日委員会)」という団体が、父の日にはプレゼントに黄色いリボンをつけて贈ろうとのキャンペーンを始めました。父の日が日本で周知され始めた頃です。また、各界の良き父親たる著名人に「イエローリボン賞」を贈っているのは割と有名な話ですよね。
なんで黄色かというと、イギリスで「身を護る色」「魔除けの色」として古くから親しまれているからです。戦地に赴く夫の無事を祈って、黄色いリボンを玄関や庭の木に結び、最愛の人の帰宅を願っていたとか。
それ以外にも黄色は「愛や信頼,尊敬」を表すカラーともいわれています。
父の日発祥のアメリカでは、赤いバラを贈るのが主流ですから、少々腑に落ちないところではありますが^^; 日本では黄色が父の日のイメージカラーとして定着していきました。
黄色いバラ以外でしたら、同じく黄色が鮮やかな「ひまわり」、ほかにも「ガーベラ」「ゆり」「ラン」が主流です。近年、花屋さんが推している栽培しやすさと青色で人気な「あじさい」「デルフィニウム」といったお花もあります。
父の日の花の花言葉
花を贈る際には、相手の気分を害さぬよう花言葉を知っておいたほうが良いかもしれません。先ほど言った通り、厳密に定められているわけではないので、大まかなイメージとして捉えておけばOKです。
それでは、それぞれの花の花言葉をみていきましょう。
◯ バラ
色によって花言葉が異なります。日本では黄色、アメリカでは赤色が主流です。
また、バラは本数によっても花言葉が変わります。(細かくいえば花の状態とか葉でも変わってくるみたいです^^;)
[su_box title="バラの花言葉" style="soft" box_color="#f0e020"]黄色:「友情」「献身」「薄れゆく愛」「嫉妬」
赤色:「愛情」「情熱」「あなたを愛する」
白色:「純朴」「清純」「尊敬」「相思相愛」
ピンク:「上品」「温かい心」「しとやか」
オレンジ:「信頼」「絆」
青色:「神の祝福」「奇跡」
紫色:「誇り」「気品」「尊敬」
--
1本:「一目惚れ」
2本:「この世界は2人だけ」
3本:「愛しています」
4本:「死ぬまで気持ちは変わりません」
5本:「あなたに出会えたことの心からの喜び」
8本:「あなたの思いやりに感謝します」
・・・
[/su_box]白バラは避けて、本数もできるなら5本か8本がおすすめです。
気にしなければ一輪でも全く問題ありません。
◯ ひまわり
太陽の花であるひまわりは、包容力あるお父さんにぴったりです。
花言葉は「あなたを見つめる」「熱愛」「情熱」「敬慕」「崇拝」。
鉢植えで育ててみるのも楽しいかもしれません。
◯ ガーベラ
安価な割に豪華さのあるガーベラ。色も様々で花束にも使いやすいです。
花言葉は「希望」「常に前進」「我慢強さ」。
◯ ゆり
気品と強い花の香りが特長のユリ。「カサブランカ」が有名ですが、「スカシユリ」は香りも優しく、花も小ぶりでおすすめです。
花言葉は「親思い」「子の愛」「純潔」「無垢」。
色によっても変わりますが、白か黄色やオレンジが良いと思います。
(※)花言葉は父の日にぴったりですが、仏花としてのイメージが強いのなら避けておきましょう。また、黄色は例のごとく「偽り」「不安」といった悪い意味も持つので気にされる方は注意してください。
◯ ラン
ランの中でも「胡蝶蘭」が人気です。開店祝いなどでズラッと並ぶアレです。
少々値は張りますが、華やかさと育てやすさに定評があります。
花言葉は「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」。
(番外編)
◯ あじさい:「謙虚」「寛容」「移り気」
シーズンど真ん中の旬な花。TVで紹介され人気が上昇しています。
貰ったあとの育成が比較的カンタンなことも売りです。
◯ デルフィニウム:「清明」「寛大」
こちらも旬な花で人気上昇中。
結婚式のサムシングブルーとしても利用される花です。
花屋さんに行って、一輪だけほしいのか、ブーケにしたいのか、あるいは鉢植えでほしいのか伝えてください。ブーケにするなら、大体の予算と入れたい花を伝えれば、良い感じにアレンジしてくれます。
渡した瞬間のインパクトを優先するのか、育てたり飾ったりする楽しみを優先するのかによっても変わってきますし、一輪+他のプレゼントも良いと思います。
お父さんが一番喜んでくれるかたちでプレゼントしましょう^^
父の日に花を贈る由来
そもそも父の日に花を贈る習慣はどこからきたのか、簡単にご説明します。
父の日の発祥は母の日と同じくアメリカです。ですが、登場人物は全く異なりますし、父の日の制定も母の日より遅れること約50年後でした。
南北戦争終結後の1909年、ソノラ・スマート・ドッド夫人が1908年に始められた「母の日」(のち1914年に「母の日」として制定される)のように、男手一つで自身を育ててくれた父に感謝する日をつくりたいと考え、牧師協会に父の誕生月である6月に礼拝してもらえるよう嘆願しました。
この礼拝が実施されたのが1910年6月19日、第3日曜日のことでした。この時、父への追悼として贈られたのが白い薔薇だったのです。
その後、1916年に第28代大統領たるウッドロー・ウィルソンがこの地で父の日を演説を行ったことから、アメリカ全土で父の日が認知されるようになりました。
50年の月日が流れ、1966年に第36代大統領たるリンドン・ジョンソンが父の日を褒め称える大統領告示を発したことで、6月の第3日曜日が「父の日」として定められました。正式な記念日(祝日)となったのは1972年のことでした。
日本で広く知られるようになったのは1980年代以降で、デパートの販売戦略の一環などから普及していったようです。母の日が日本で普及したのが1950年頃のことなので、随分遅いことも現在の認知度の差につながっているのかもしれません。
日本での父の日のイメージカラーが黄色に定着していったのは、先述のイエローリボン運動やイエローリボン賞からきています。
なお、父の日や母の日はアメリカと日本は同じ日で定められていますが、世界的にみると1月〜12月まで実施される時期はまちまちのようです。
父に感謝の花を
母の日のカーネーション並に、父の日にも花を贈る習慣があるというお話でした。
花を贈ってお父さんが喜ぶかどうかは、家庭によってまちまちだと思いますが、普段しないことはサプライズになります。
お父さんを驚かせる意味では有効なプレゼントかもしれませんね (*^^*)
私の父は亡くなっているので、墓前に白いバラを、と言いたいところですが、仏教ではトゲや毒のある花は厳禁のようです(トゲをすべて抜くという手はあるようですが)。
まぁ、お供えするなら白い菊などでOKだと思います (*^^*)