1914年にアメリカで制定された母の日。
毎年5月の第2日曜日と定められています。
アン・ジャービスという南北戦争で負傷兵の治療を行っていた女性が亡くなった際、その娘のアンナが母の好きだった白いカーネーションを追悼式で配ったことが起源だとか。日本でも明治末期頃に初めてイベントが開かれたようです。
母の日の象徴的存在ともいえるカーネーションですが、様々な色とそれに紐づく花言葉があることはご存知でしょうか。
(※)父の日に贈る花と花言葉については↓↓をどうぞ。
目次
母の日のカーネーションの花言葉は色によって異なる?
花言葉の起源には様々な説がありますが、17世紀頃のトルコだと考えられています。そこからヨーロッパに渡り、明治初期頃に日本に伝わったとされています。
花言葉はそれぞれの国の歴史や風習、神話等から生まれたり、開発者や生産者が願いを込めて決めていきます。そのため、国により地域により、同じ花でも花言葉が異なることもよくあります。カーネーションの場合、その多くは母の日にちなんだ歴史あるもののようです。
カーネーションには様々な色があり、見るものの目を楽しませてくれますが、その色によって花言葉が変わります。
すべての色に共通する花言葉もあり、それは「女性の愛」「感動」「純粋な愛」です。
加えて、色ごとに異なる花言葉がついてきます。
では、順に見ていきましょう。
◯ 赤
「母の愛」「母への愛」「純粋な愛」「真実の愛」
ストレートな愛情表現を示す母の日のど定番カラー。
◯ 深い赤
「私の心に哀しみを」「欲望」
赤は赤でも色味の濃い・暗い赤色だと花言葉が変わります。鮮烈な赤を選び、漆紅の赤は選ばないようにしましょう。選ぶ人の感覚次第ではありますが^^;
◯ ピンク
「感謝の心」「あたたかい心」「美しい仕草」「気品」
赤よりも柔らかくあたたかいイメージです。上品さと華やかさを兼ね備えています。
◯ オレンジ
「熱烈な愛」「純粋な愛」
どちらかというと恋人へ向けられるニュアンスの愛情です。
◯ 黄
「軽蔑」「嫉妬」「愛情の揺らぎ」「友情」
要注意カラー。ブーケにした時に混ざっていると気にされる方もいるかもしれません。
黄色い花の多くはユダが着ていたとされる黄色い衣服から、マイナスイメージの花言葉がつけられていることがあります。使っても良いですが、一言ことわっておいたほうが無難です。
◯ 緑
「癒し」「純粋な愛」
落ち着いた風合いで様々な場所に飾りやすいです。結婚式でもよく用いられます。
◯ 青
「永遠の幸福」
1995年にサントリーが品種改良で創り出した「ムーンダスト」と呼ばれる品種です。(リンク先を見てもらうとわかるかと思いますが、紫に近い色合いです。上の写真は異なるイメージです^^;;)
結婚式の「サムシングブルー(花嫁が何か青いものを身につけると幸せになれる)」にも通じるものがあります。
◯ 紫
「誇り」「気品」
ご存知の通り、高貴な色です。ご健在の方に喜ばれることはもちろん、亡くなった方向けにも尊ばれます。
◯ 白
「私の愛情は生きている」「尊敬」
要注意カラー。母の日の由来にある通り、お亡くなりになられた母親向けです。
◯ 複数色
「私は貴方の奴隷になる」「愛の拒絶」
要注意カラーかも。ベースの色をメインに考えればそれほど気にする必要はないですが、気になる方は避けましょう。
◯ レインボー
「感謝」
色鮮やかな虹色のカーネーション。プリザーブドフラワーと同じで、花専用の染料で染め上げてつくります(茎を数等分し、色のついた水を1日吸わせる)。
是非、お母さんの好きな色や、あなたの好きな色を考えて、選択されてくださいね^^
赤いカーネーションに飽きてきた時にも良いかと思います。
母の日のカーネーションの本数と花言葉
よくプロポーズの時にバラの花を何本贈るかと気にされます。
バラの花は本数によって花言葉が変わるからです。
1本だと一目惚れ、3本だと告白、50本だと恒久、99本だととこしえの愛といった感じで。「よく考えたな!」と思うくらいに細かく分かれています。
では、カーネーションの場合はどうでしょうか。
答えを言ってしまうと「カーネーションはバラのように本数によって花言葉は変わりません」。ですので、1本でも2本でも、100本贈ったって構わないのです。
アンケートをとると、1本〜3本くらいの人が8割方で、それ以上の人は少数派のようです。
私もカーネーションを1本と、何かほかのプレゼントを贈ることが多いです。
花束を喜ばれるお母さんなのであれば、本数で決めるというよりは 2,000円〜3,000円 ほどで見繕ってもらうのがよいかと思います。
花のことは花屋が一番よく知っているので、カーネーションと合う花(かすみ草など)を含めてブーケにしてくれるでしょう。
本数にこだわるのであれば、カーネーションを12本入れてもらうのがおすすめです。
ヨーロッパでは12本の花束は "dozen flowers(ダズンフラワー)" と呼ばれ、「感謝」や「愛情」を伝えるのに適しているとされています。
プロポーズでも12本のバラを贈ると、"dozen roses(ダズンローズ)" となり、その意味は「私の奥さんになってください」です。これの母の日版のようなものですね。
なお、12本の花には1本1本に「愛情・情熱・永遠・幸福・希望・感謝・尊敬・栄光・努力・信頼・誠実・真実」のそれぞれの意味が込められています。
ブーケなど、切り花のカーネーションは茎を斜めに切って花瓶に活けます。また、直射日光の当たらない涼しい場所において、1日1回水を交換することで長持ちするので試してみてくださいね。
花を選ぶ時も咲ききったものより、咲きかけのもののほうが長く楽しめて良いかもしれません。そのまま咲ききらないこともあるので、花屋さんで聞くのが一番です^^;
余談ですが、、
鉢植えのカーネーションを贈る選択肢もあります。ただ、枯れやすいのが難点です。
カーネーションは繊細な花で育成条件が難しめです。また、ツボミが沢山ついてても株の持つ力以上の蕾をつけていて実際は咲かないことも多く、咲かない蕾は中身がスカスカしてたりします。
鉢植えで贈るなら別の育てやすい花にしたほうがいいかもしれません。
母の日のカーネーションの相場
カーネーションの相場ですが、品種や色によって大きく異なります。一見すると「これもカーネーション??」という感じの品種もあります。レインボーだと1本 1,000円は下らないでしょう。
定番の赤やピンクのカーネーションなら、1本 100円〜400円程度でしょうか。
母の日は需要が多いので、1本 300円以上するところも多いです。
花束にするなら一輪咲きでなく、スプレー咲き(枝分れした茎の先に蕾を含め数輪の花がつく。花が小さめで愛らしいのが特長。)のものを選んでもらうと、同じ1本でも花の数が多い分ボリュームが出やすいです。もちろん蕾のまま咲かないこともあるので良し悪しはありますが^^;
母親の一番喜ぶものを選ぼう
カーネーション1つとっても、色も品種も様々です。
また、1本だけ贈るのか、花束にするのか。
切り花にするのか、鉢植えにするのか。
はたまたカーネーション+別のプレゼントを用意するのか。
あなたのお母さんの性格を考えて、カーネーションが喜ばれそうかどうか判断してみてください。
その上で、あなたの贈りたいもの、気持ちの伝わるものを贈ると良いと思います。
Happy Mother's Day !