るろうに剣心の劇場版、遂に観てきましたー!
剣心登場の第一作、志々雄真との激闘を描いた第二・第三作ときて、今回は雪代縁との因縁を描いた第四・第五作です。本当は1年前公開になる予定でしたが、コロナで延びてましたよねー。
第四作はThe Final、第五作はThe Beginningの名を冠していますが、どういうかたちで二部作に分けるのか気になっていました。
目次
るろうに剣心 ファイナルとビギニングの違いは?
結論からいうと、ファイナルで雪代縁との闘いの終わりまで描かれています。ほぼ原作ラストまでですね。
ただ、ファイナルでは最重要ファクターともいうべき剣心と巴(雪代縁の姉)のお話がすっぽりと回顧録みたいなかたちで簡単に描かれており、その部分が6月4日公開予定のビギニングで詳しく描かれるとみて間違いなさそうです。
- The Final⇒ 雪代縁との激闘
- The Beginning⇒ 巴との出会いと別れ
ということですね。ファイナル・ビギニングのタイトルから考えても納得の内容です。
ファイナルは原作ほぼラストまで、文字通り最終章となる内容。それに対してビギニングは始まりの物語。剣心がなぜ人斬り抜刀斎になったのか、剣心の十字傷の謎について、剣心はなぜ殺さずの誓いを立てたのか、幕末の激動のなかで何故巴と出会い別れることになったのか。原作途中の回想部分をあとに持ってきたかたちですね。
ただ、ファイナルでは雪代縁との決着から数年後の話=原作最終話は描かれていなかったので、こちらはビギニングに盛り込まれるものとみています。
それにしても、Beginningと聞くとワンオクの名曲を思い出してしまいますね。この曲はるろうに剣心劇場版第一作の主題歌でもあるので、原点回帰的な意味合いも想起されます。
るろうに剣心 The Finalの原作との違いは?
まず、劇場版すべてに通じていえることですが、るろうに剣心は実写版としてのリアルさを追求しているので、原作にあるような技名を叫んだりしません。
今回の雪代縁戦にしても、原作では龍鳴閃という新技で決着していましたが、映画ではその描写はありませんでした。まあ、九頭龍閃とかリアルで表現できないので、それをやっちゃうと一気にチープさが増すというか、他のジャンプ原作の実写化みたいになっちゃうのでやらないほうがいいですよね。
そして、雪代縁戦の舞台が原作だと海・砂浜だったのが、実写版では屋敷になっています。こんな狭い部屋のなかで!?という迫力ある戦闘シーンが実写版の魅力ですから、この変更も納得です。佐藤健さんの壁走りも砂浜だとできないですしね。恥ずかしながら今作を観るまでアクションシーンはスタントマンを使っているものだと思い込んでいましたが、すべてキャストの皆さんが演技されていると知ってとても驚きました。
最後に、ファイナルでも神木隆之介さん演じる瀬田宗次郎が友情出演していました!原作では出てこなかったと記憶しているんですが、流浪人となった瀬田宗次郎が剣心のピンチに現れ、まさかの共闘という神木ファン必見の神展開が繰り広げられます!
細かいツッコミを入れるならば、瀬田宗次郎の縮地の技マネをした神木さんの片足ケンケン、アレはちょっと笑っちゃうのでなくても良かったかもしれません。でも、同時にアレをやっておかしくならないのは神木さんの演技力の高さを物語っているといえるでしょう。
るろうに剣心の原作の続きについて
るろうに剣心の原作は1999年発売の28巻で完結しており、今回の劇場版2部作ではその最後まで描かれています。
終わり方としては綺麗に終わっていて、とても続きがある感じではありませんでした。しかし、2017年から北海道編と称して正統続編がジャンプスクエアにて連載されています。現在5巻まで発売中で、6巻は2021年7月発売予定です。
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おわりに
原作ファンはもちろん、そうでない方にもおすすめできるのがるろうに剣心 劇場版ですね。実写化してここまで違和感のない漫画原作の映画も珍しいのではないでしょうか。
それを実現したのは豪華キャストによる本物の演技力に違いありません。