テニスのラケットの初心者の選び方!ガットは?シューズは?

tennis racket

 

社会人になって、お金に余裕も出てきて、何か新しいことを始めようとテニスを選ばれる方も多いのではないでしょうか。

今回はテニス初心者向けにラケットやガット、シューズの選び方について書いていきたいと思います。

ちなみに私は道具には拘らないタイプなので、その視点から私の失敗談を含めて最低限必要なことについて書いてみます。

目次

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テニスのラケットの初心者の選び方

テニスを始める上で最初に悩むのがラケット選び。

体験参加させてもらって、いざ始めようとスポーツショップのラケット売り場に行くも、種類が多すぎて何がいいのかわからない。

因みに私は、勧められるがままに初心者モデルの軽量・デカ面ラケットを買って後悔しました。軽量で振りやすいのはいいんだけど、ボールに力が伝わらない。デカ面で当たりやすいのはいいんだけど、ちゃんと芯(ラケットの中心)で捉えにくい。こういった部分は少し練習すれば慣れてくるので、初心者向けという文言に惑わされず、自分に合ったより良いラケットを選びたいものです。

 

それでは、ラケットを選ぶ上でのポイントについて解説します。(基本、硬式でも軟式でも見るべきポイントは同じです。メーカーやシリーズ名は違いますが。軟式の場合、前衛向けと後衛向けが分かれる点だけ注意が必要です。)

張り上げか否か

スポーツショップやテニスショップに行くと、ガットが初めから張ってあるラケットと、そうでないラケットがあります。初めから張ってあるラケットは、初心者向けというのもありますが、たま〜に遊び程度でやる人用のラケットです。定期的に半年以上は続けたい、という方であれば、迷わずガットの張ってないラケットを選びましょう。

初心者向けか否か

ガットの張ってないラケットは、大抵、上級者・中級者・初心者とカテゴリ分けされています。ここで初心者だからといって、初心者向けに◎のついたラケットを選んではいけません。

例えば、ソフトテニスのNEXIGA 50Sというモデルのラケットは、中級者向けに分類されていますが、初めてラケットを握る中学生に人気のモデルです。部活で半年も練習すれば、ある程度使いこなせるようになっていきます。また、このラケットは上級者でも打ちやすいと定評があります。ただ、筋力がある人には飛びすぎるので、同じNEXIGAでも70S, 80S, 90Sといった打球感が硬めのラケットが好まれます。

女性で力に自信のない方や、高齢で軽いほうが良いという方は初心者向けの軽めのラケットを選んでもいいと思いますが、そうでない方は概ね中級者向けに分類されるなかで、人気のモデルを選んだほうが無難です。

硬すぎるラケットは選ばない

主に上級者向けに多いのですが、硬すぎるラケットは初心者には扱いづらいです。ラケットは素材や構造による硬さ(フレックス)があります。例えばラケットのフレームの厚さだったり、ラケットの長さだったり、シャフトの形状によっても変化するものです。一般的に硬いラケットというのは、インパクト時のエネルギーロスが少なく、反発力に優れ、少ない力でしっかりとボールに力を伝えることができるものです。しかし、これは筋力があり、スイングスピードが速く、しっかりと芯でボールを捉えられるプレイヤーに限ります。芯で捉えられないと、反発力が得られず、ボールは飛びませんし、回転もかかりません。

なので、初心者には比較的軟らかめのラケットが向いています。ラケットがムチのようにしなるため、反発力は少なくともボールがよく飛びます。人気のモデルで、中級程度なら丁度いいでしょう。逆に上級者が軟らかいラケットを使うと、ボールが飛びすぎて上手くコントロールできないため、硬いラケットが好まれます。

ラケット面が大きすぎないか

ラケット面が大きいと、ボールに当たりやすく初めは扱いやすいです。ですが、手打ちでもボールが飛んでくれるので、上達の妨げになりかねません。また、ある程度ラリーができるようになってくると、ラケット面の小さいもののほうが振り抜きがよく、スイングスピードが上がります。ですので、平均的な大きさのものを選び、芯でボールを捉える訓練をしたほうがよいでしょう。

グリップのサイズは適切か

ラケットにはグリップの太さがあります。基本、0,1,2と数字が上がるにつれ太くなるもので、グリップエンド(ラケットの底面)に小さく数字が振られています。ラケットを握り比べて、「細い!」とか「太すぎる!」と思うものは避けたほうが良いです。私の場合、グリップのサイズがいくつかあるなんて知らず、また店員も案内してくれなかったので、グリップサイズが一番細いものを購入してしまいました。特に違和感はなかったのですが、グリップサイズがワンサイズ大きい友人のラケットを握らせてもらった時、すごくシックリきました。グリップサイズが細いものは細いもので、グリップチェンジがしやすいとか、繊細な動きがしやすいとか、そういったメリットはあるのですが、私はがっちり握れるほうが好みでした。ですので、いくつか握り比べて適切なグリップサイズのラケットを選択することが重要です。

なお、これは元グリップ(ラケットに元々巻かれたグリップテープ、決して剥がしてはいけない)でのサイズの話で、消耗品であるオーバーグリップ(別売り 300円程度)を上から巻いて保護して使うのが一般的です。オーバーグリップでサイズの微調整は可能ですが、自分に合ったグリップサイズのラケットを選びましょう。私は先程のラケットに対しては、オーバーグリップ二重巻という裏ワザを使って、無理やり太くして使ってますが、やっぱり違和感があります(苦笑)

 

総合すると、「中級者向け程度で定番のモデルや人気のモデル」というのが、定期的にテニスをしたい初心者にはベターだといえます。

 

あとはメーカーの好み(ミズノよりYONEX, WilsonよりBabolar, Babolarは全体的にボールにスピンをかけたい人向け等)や、ラケットシリーズのコンセプト(YONEXのNEXIGAシリーズは軟らかめでコントロール重視、F-LASERシリーズは硬めでスピード重視等)。

ラケットを持った時の重量、重心の位置(ラケットヘッド側が重いと重く、グリップ側が重いと軽く感じます、テコの原理です)。

 

そして、忘れてはならないのが、価格とデザイン、カラーです。ある程度の軟らかさで、ラケット面のサイズも普通、グリップサイズも合ったものであれば、あとは持った感じや価格、お気に入りのデザインやカラーで決めてしまいましょう!ただ、他の人と被りたくない!という方は、人気のモデルに限定すると厳しいかもしれません。価格のことも考えると、1〜2世代前の型落ちしたモデルが割引があって良いかもです。

なお、お店によっては試打できるところもありますが、後述するガットのテンションがわからないことや、同じモデルのラケットであっても微妙に性能は異なること、打った感触の気持ちいいラケットが自分のパフォーマンスを上げてくれるラケットとは限らないこと等から、参考程度に考えておいたほうが無難です。

テニスのラケットのガットの選び方

ラケットを決めたら、次はガットです。最近ではストリングとも言います。ガットはラケット面に張る縦の糸と横の糸のことですが、種類とテンションを選ばなければなりません。

ガットの種類

大別すると、ナチュラルガットとシンセティック・ストリングの2種類があります。ナチュラルガットは天然素材を用いた高級品なので、よっぽどの上級者でない限りは、シンセティック・ストリング(化学繊維)でしょう。

化学繊維にはナイロン素材のものと、ポリ素材(ポリエステルほか)のものがあります。あまり気にしなくてもよいところですが、ナイロン素材がおすすめです。ポリ素材は耐久性に優れ、切れにくい反面、反発力が低くボールが飛びにくいです。初心者でガットが切れることはまずありませんから、ナイロン素材で十分でしょう。

また、ナイロン素材には、モノフィラメントとマルチフィラメントの2種類があります。モノフィラメントは太い繊維を含めた少ない繊維で構成され、マルチフィラメントは細い繊維を束ねる形で構成されます。モノフィラメントのほうが硬く弾きが強く、マルチフィラメントのほうが軟らかく球持ちが良いです。最近では縦糸と横糸にモノフィラメントとマルチフィラメントをそれぞれ使ったハイブリッドタイプもあります。

 

ごちゃごちゃ言いましたが、初めはスポーツショップに行って、定番のもの(ミクロスーパーなど)や人気のあるものを選ぶと良いでしょう。しばらく使っていて問題なければそのまま、少し硬いなと思うようであればマルチフィラメントタイプに変えたり、テンションを調整してみましょう。なお、ゲージ(ナイロンの太さ)は1.20mm〜1.30mmくらいのものでいいと思います。

ガットのテンション

テンションとは、ガットをどれだけの強度で張るかを示す値です。数字が高いほど硬く、低いほど軟らかくなります。ラケットによって適正テンションが決まっており、ラケットフレームの側面やシャフト部分などに記載されています(例:50/60 lbs 50〜60ポンドの張力が適正、1ポンドが約450gなので、22.5kg〜27kgの強度でガットを張ることになる)。

適正テンションはあくまで推奨される値なので、レベルが上がってくると、65ポンドとかカチカチに張ってみたり、あるいは45ポンドとかゆるめに張ってみたりすることもあります。カチカチに張る場合はラケットの寿命を縮めることになるので自己責任です。プロはゆるゆるのものからカチカチのものまで使い分けてたりします。

 

さらにいえば、適正テンションの表記は正しくないかもしれません。元々欧米の比較的力のある人達を基準にしていることもあり、日本人にはそぐわない点がありますし、初心者なら尚更です。私が最初に買ったラケットは、babolarのピュアドライブというシリーズの型落ちして安くなったモデルでしたが、これは適正テンションが55〜62lbsでした。間を取って、58ポンドで張ってみましたが、硬すぎて肘や手首を軽く痛めました。時間が経って緩んだくらいで丁度良かったです。その後、新しいモデルでは適正テンションが50〜59lbsに変更されたようです。

ですので、適正テンションにとらわれず、初めは50ポンド程度で張ってみることをおすすめします。力に自信のない方は、45ポンドくらいでもいいかもしれません。それで、硬すぎるとなれば40ポンド程度まで下げればいいし、逆に軟らかくて弾きが悪いとなれば55ポンド程度まで上げてみればいいです。

 

ガットも張替えの手間と数千円の費用を考えると、自分に適したものを初めから張りたいものです。しかし、個々人の筋力の強弱はもちろん、プレーレベルの上達によっても、都度最適なガットは変わります。初めは「人気のもの」や「一般的なもの」を使ってみて、硬いからマルチフィラメントのガットを使ってみようとか、軟らかいからテンション高めに張ってみようとか、徐々に自分の使いやすいラケットに仕上げていく必要があります。

ガットは切れた場合はもちろん、ほぼ使わない場合でも緩んでくるので3ヶ月に1度程度の張替えが推奨されています。私は半年とか1年経ったものを平気で使っていますが(汗)、自分に最適なラケットにカスタマイズしていくことを上達とともに楽しんでもらえればと思います。

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テニスのシューズの選び方

さて、ラケットとガットが決まれば、あとはシューズがあればプレイできます。

シューズは初心者向けのものほど、クッション性が高く怪我しにくくなっており、レベルが上がるにつれ、軽量性重視で動きやすいものへと変わっていきます。なので、あまりに軽いものは選ばないほうがいいかもしれません。

初めは、クッション性が良さそうで、かつデザインやカラー、価格のバランスが取れたものであれば十分だと思います。メーカーによって、足の横幅に違いがあるので、余裕のあるものがいいでしょう。

 

ここで重要な注意点が一つ。サイズは足の実測値より1cm〜1.5cmくらい大きいものにしましょう。大体、いつも25cmを履いているのであれば、(実測値は24.5cmくらいなので)25.5cm〜26cmサイズ。27cmを履いているのであれば(実測値は26.5cmくらいなので)27.5cm〜28cmサイズくらいがいいと思います。私はスポーツショップで測ってもらうと、実測値が26.3cm程度でいつも27cmの靴を履いており、何も知らずにテニスシューズも27cmにしたところ、左足の親指が内出血しました。テニス特有のストップ&ダッシュで突き指に近い感じで、親指の爪を引っ掛けたのです。

シューズとの密着度を高めることでスピードアップを図ることができますが、靴紐で調整できます。まずは怪我をしないよう、つま先に余裕のある靴を選びましょう。スポーツショップで実際に0.1cm単位まで測ってもらい、+1cm〜1.5cm程度の靴を選んでもらえればと思います。

 

以下の動画が参考になります。
[su_youtube url="https://www.youtube.com/watch?v=TD9Y-wfmPgA"]

 

まとめ

テニスはスポーツですので、身体能力が第一です。しかし、道具によってパフォーマンスが上がり、よりテニスが楽しくなることもあります。技術の向上とともに、ラケットのメンテナンスやカスタマイズを楽しんでみてください。ラケット×ガット×張り方=無限大です。

 

自分のお気に入りのラケットやシューズに出会う一助になれば幸いです。

 

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