「不滅のあなたへ」の漫画やアニメの考察・感想を書いています。
(※ 原作コミック15巻までのネタバレを含みますので気にならない方のみ読み進めてください。表現が曖昧だったり解釈の飛躍もありますがどうぞ温かい目で見てやってください。)
今回はノッカーとファイについて、そして魂と身体について、スポットを当てていきます。
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目次
不滅のあなたへ ノッカーとファイとはなにか?
「不滅のあなたへ」のなかで敵キャラとして登場するノッカー。
ノッカーの考えはファイ(魂)そのものの考えであり、窮屈で苦しみや痛みを伴う器(身体)に閉じ込められた仲間を解放し、楽園へと誘うことを目的としています。
ファイは共通思念のような存在であるため、器に引っ張られることで自我を持ち、それゆえに苦しむ人間的感情を悪とみなしています。
つまり楽園に足を踏み入れることで、人間という器に紐づく自我や感情や記憶は消失し、世界と同一化するのだと考えられます。
そうすると、ファイとは世界そのものであり、フシや黒いの(ミスターブラック)が根を通じて世界と繋がっている描写が自分が世界の一部であることを示すように見えたり、
世界から自分を切り離す描写が集合体から個への分離を示しているようにも見えます。
ノッカーはフシたちの住む世界で行動するために、内臓に触手が生えたような形態に受肉していますが、
あの肉体のイメージからみても、ファイはいわばアメーバのような集合体から分裂したものであり、個という概念のない存在であるようにみえます。
不滅のあなたへ フシは何者か?
フシは、ファイを永遠に器に閉じ込める存在として、優先的に倒す対象とみなされていました。
フシの生きる世界で行動するためには、器となる肉体と魂たるファイが必要です。
となると、フシのなかにあるのはファイなのでしょうか。
フシにファイがあるのかは謎ですが、器を作り出し、それを生き返らせることができることから察するに、
観察者(黒いの, ミスターブラック)の落とした「球」は魂の集合体のようなものか、
あるいは世界から根を通じて魂を吸い上げるものなのかもしれません(魂=エネルギーと解釈してもいいかもしれません)。
いずれにせよ、フシが全てを収集するという目的で観察者につくられたことからも、フシは世界そのものであるともとれます。
あるいは万物を創造する神ともいえるかもしれません。
ここまでくると、魂を輪廻転生させようとする神 vs 楽園に留まりたい魂たちの戦いのようにも思えます。
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不滅のあなたへ 黒いの(ミスターブラック)は何者か?
フシと異なり、黒いの(ミスターブラック)は自らノッカーから知覚されるように仕向けなければ、ノッカーはその存在に気づくことがありませんでした。
カハクのノッカーと話す際のミスターブラックの発言からこのことは明らかです。
フシは肉体という器を持つことから、ノッカーから認知される。
黒いのは肉体を持たない存在だから、ノッカーから認知されない。
とすると、霊体はどうでしょうか。
霊体についてもおそらく同様です。ノッカーは霊体を知覚することができない。
このことからノッカーが知覚できるのは、肉体に捕われたファイと、既に楽園に誘われて世界と同一化したファイの2種類だとわかります。
霊体=現世に留まることを選んだファイを認知することはできません。
じゃあ黒いのも霊体なのか?というとそうではなさそうです。
ボンは霊体を視認できるけれど、黒いのは(自らそう仕向けなければ)視認できない。
そもそも霊体=ファイには違いないのでしょうが、ボンに見えているのはファイそのものではなく、器が持っていた感情や記憶の残滓のようなものなのかもしれません。
だから黒いのはボンのことを不完全な存在、すなわち人間と世界の間に位置する中途半端な存在だと言ったのではないでしょうか。
黒いのはファイでもなければ霊体でもない。
とすればなにか?
思いつくのはやはり「神」なのか、
あるいは世界そのものに芽生えてしまった自我のようなものなのか。。
おわりに
「不滅のあなたへ」のノッカーとファイについて、そしてフシと黒いの(ミスターブラック)について考察と感想を書きました。
特に黒いのの正体は謎ですし、その起源がどこにあるのかはストーリー上大きな意味を持つことになりそうな気がしています。
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