久々にテニスの話題です。
毎度のことながら自分のことは棚に上げて(自戒も込めて)綴ってみます。
今回はストロークとボレーの安定についてです。社会人プレーヤー目線かつ初級者向けです。
サーブの話は以下をどうぞ↓↓
・テニスのサーブの種類, 打ち方のコツ, 狙うコースについて。
目次
テニスのストロークを安定させるには。
社会人プレーヤーはその多くがウィークエンドプレーヤー(週末だけテニスするプレーヤー)です。なので、昔取った杵柄でプレーします。当然、学生時代上手かった人は上手いし、そうでなかった人はそれなりです。社会人から始めた人は言うまでもなくまだまだです。
技は向上します。週末だけでもテニスを続けていれば、感覚は損なわれません。どうすれば良いボールを打てるのか考えながらプレーして、その珠が打てた時の感覚を反芻することで上達(するような気が)します。
おっちゃんやおばちゃんプレーヤーのミスが少ない理由はここにあります。中学生や高校生などと較べて、熟練度が違うのです。自身のフォームは(良い意味でも悪い意味でも)完成されているため、ミスしない繋ぐショットが打てます。
しかし、強いボールや速いボールには対応できません。ある程度の球威で来たボールをある程度の球威で返してラリーを続けることに特化していきます。
なぜでしょうか?
答えは簡単で「身体が言うことをきかないから」です。
学生時代に全国レベルだったプレーヤーも、老いとともに身体は動かなくなり、力も弱くなり、しかし技はあるので動かない身体で打てる最高のショットを目指すようになります。
もちろん、マスターズに出るようなプレーヤーは違いますよ?日々の鍛錬を怠らず、若い頃のレベルを維持しようと努めます。
対してウィークエンドプレーヤーは、身体の衰えに反して技は向上していくので、力の要らない無理のないミスの少ないショットを身につけていくのです。
では、まだ若い私やあなたのミスが多いのはなぜでしょうか?
バックアウトやネットが多く、安定しないのはなぜでしょうか?
学生時代にどれだけやっていたかによりますが、下手だったという想定で。
若いので力はあるんですよね。でも、技がないので打点がわからず詰まってネットしたり、手打ちになってバックアウトしたり。。おっちゃん・おばちゃんプレーヤーは力がないので、ホームランしたりはしないんですよね。
ここで技というのは、「正確な打点を捉える技術」や「コートに収めるためのフォーム・スイング」のことを指します。
これらの技を使うのに最低限必要なものはなんでしょうか??
細かいことはいろいろあるでしょうが、そんなの私もできないので最低限で(爆)
あまり引っ張ってもアレなので答え合わせすると
正解は「足(脚)」です。
「手ニスじゃなくて足ニスだー」とかバカっぽいギャグを聞きますけど本当その通りです。
足が遅いとか動かない、持久力がないとか瞬発力がない。
そういうのは基礎トレーニングするしかないので一旦置いといて。
届く範囲にボールが飛んできてるのに安定しない原因をまとめます。
[su_box title="届くのに安定しない理由" style="soft" box_color="#2b27d5"]・打つ瞬間に足が棒立ち
→ 手打ちになり相手のチャンスボールに
→ 手打ちになりネットを越えない
→ 手打ちになりドライブがかからずバックアウト
・打つ瞬間だけ膝を曲げ腰を落とそうとする
→ 準備が遅くなり、速球に対応できない
→ 頭がピョコピョコ、目線がブレブレ、打点がズレズレ
[/su_box]
私も含め、、
安定しない人ほど、膝が曲がってないです。
安定しない人ほど、腰(重心)が高いです。
安定しない人ほど、打点についてから膝を曲げ腰を落とそうとします。
棒立ちの状態と膝を曲げて腰を落とした状態で、それぞれ身体(体軸)を回してみてください。
棒立ちの状態だとうまく回らない、というか可動域が狭いと思います。膝がストッパーになってしまうからです。
結果、手打ちになり、棒球になります。スイングスピードも落ちて、ドライブがかからないので安定もしません。
慣れてる人にとっては当たり前のことなんですが、そうでない人にとってはやってるつもりでもできてないものなんですよね^^;;
なので、ストロークを安定させるために、以下の5ステップで見直してみましょう。
[su_box title="ストローク安定のための5ステップ" style="soft" box_color="#2b27d5"]1,足を肩幅に開く。
2,膝を曲げて腰を落とす。空気イスのつもりで思いっきり(膝をつま先より前に出さない)。
3,この時、胸を張って背筋は伸ばし、猫背にならないように。
4,かかとを少し上げ、重心はつま先に。
5,膝を柔らかく動かすイメージで、常に膝を軽く曲げたまま動く。目線を一定に。
[/su_box]
はっきり言ってきついです。
初めは足がプルプルします。
「こんなんで動けるわけねぇーー!!」ってキレていただいて構いません。
何が難しいって膝を曲げたまま(腰を落としたまま)で動くことですよね。
動ける気がしない。。
ですが、それが正解なんです。
徐々に慣れてきて正しい姿勢、正しいフォームで動けるようになれば、確実に安定性は増してきます。
もちろん基礎トレーニングで脚力をつけるに越したことはないのですが、まずは意識で変えられる部分を変えてみて、どんなボールが打てるようになるか体感してみてください。楽しくなってきたらスクワット等で慣らしていきましょう。
テニスのボレーを安定させるには。
ストロークにも言えることですが、ボレーを安定させるには
1つにはラケットを引きすぎないこと。
左手を沿えて動かせるところまでしか、ラケットは引きません。
飛んでくるボールの真後ろにラケットをセットして当てるだけ、というイメージが近いでしょうか。
左手(ラケットを持たない側の手)は非常に重要なので、良ければ以下の記事の後半部分も読んでみてください↓↓
で、もう1つが足です。ストロークとほぼ同じですが、おさらいしてみます。
[su_box title="ボレー安定のための6ステップ" style="soft" box_color="#2b27d5"]1,足を肩幅に開く。
2,膝を曲げて腰を落とす。空気イスのつもりで思いっきり(膝をつま先より前に出さない)。
3,この時、胸を張って背筋は伸ばし、猫背にならないように。
4,かかとを少し上げ、重心はつま先に。
5,膝を柔らかく動かすイメージで、常に膝を軽く曲げたまま動く。目線を一定に。
6,腕を軽く柔らかく伸ばし、ラケットをネットより高く立てて構える。勿論、左手を添えておく。
[/su_box]
ボレーは瞬間の反応勝負なので、特に太字の部分が重要です。
◯背筋を伸ばすこと → 猫背だといろいろブレます。
◯目線を一定にすること → 頭が動くとストローク以上にブレブレぶれぶれます((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
◯ラケットをネットより高く構えること → 打つ瞬間にわざわざ上げていては間に合いません。
もうね。ボレーは左手とラケットを引く動作。これ以外のことは全て準備完了している状態で待ち受けていてください。
「ばっちこーい」の精神で、どーんと構えて相手にプレッシャーを与えることが重要です。
テニスで準備が遅い理由。
ストロークにもボレーにも言えることですが、テニスにおいて準備の早さは非常に重要です。
学生の時にやってた人ならわかると思うんですが、「もっと早く構えて!」「もっと早くラケット引いて!」「もっと早く打点に入って!」「もっと早く!!!」って口をすっぱくして言われましたよね。
もちろん、物理的に足が遅いとか瞬発力がないとか反応が遅い(動体視力ほかが弱い)とか、それは根本原因ではあるのですが。
意識と慣れでなんとかなる問題で、準備が遅くなる理由が1つあります。
あなたも経験ありませんか?
良いボールがいったら「おー!我ながらナイスボールや!」「狙ったコースに打てたわ!!」とか。
ミスったらミスったで「うわっ!当たり損なった!」「チャンスボールになってもうた!」とか。
一球一球打つごとに一喜一憂し、次のボールへの対応が疎かになることが。
もちろん、練習中はボールの軌道を確認して反復する必要があるのでいいのですが、試合(試合形式の練習含む)では別です。
打ったあとにボールの行方をボーーッと見てるから、準備が遅くなり次のボールに対応できなくなります。
極端な話、打ったボールは軌道を変えることができないわけですから、どーでもいいんです。忘れていいんです。
それよりも、1秒でも早く次のボールに備えること。次のボールがどこに飛んでくるか予測を立てること。どこに飛んできても取れるように意識を張り巡らすこと。
相手バックの深いところへボールがいけば次のボールはストレートやセンターに甘く入ってくるだろうとか、チャンスボールを上げてしまったらスマッシュを警戒しつつネット際へのドロップを警戒するとか。
レシーブでもそうですよね?ワイドかセンターか、ある程度どこに来るか意識をおいて待ち構えます。
ついつい良いボールがいくと「よっしゃ!これで決まった!」ってなっちゃうんですが、グッとこらえて次のボールへ意識が向くようになれば、反応が早くなり準備も早くなるはずです。
できているつもりになっていないか?
膝を曲げて腰を落とす、、って出来てるつもりになっていても、外からみると全くできていない・・・ってことが往々にしてあります。
ストロークやボレーが安定しないとお嘆きの方、当たり前にできているつもりが全くできていないのかもしれません。
テニスで最重要なのは「足(脚)」です。
改めて見直してみてはいかがでしょうか。